情報を発信する前に再確認すべきこと
メーリングリスト,ネットニュース,webページなどに情報を発信する前
に、以下の点について再確認してみて下さい。
1 根拠はあるのか。また、それは、客観的に見て正しいか。
あなたが“常識”であると思っていても、他の人にとっては“非常識”
であるかも知れません。また、“非常識”とは言わないまでも、あなたに
とっての“常識”は、他の人には通用しないかも知れません。
あなたの価値観のみを基準として物事を決めないようにして下さい。
2 発信した情報について、責任を負うことができるか。
仮に、他の人からの伝聞の発信や、代理発信であったとしても、その情
報の発信者はあなたです。あなた自身が責任を負うことができないような
情報は、発信すべきではありません。
3 他の人の立場を考え、他の人の権利を侵害しないようにしているか。
不快を感ずることなく議論を行なうことは、その議論の全ての参加者に
等しく与えられる権利です。
「他者の立場を考える」というのは、「自分がその人だったらどうか」
を自分の価値観によって決めることではなく、「他者はどうか」を他者の
価値観を考慮したうえで考えることです。
“自由”と“自分勝手”を混同しないようにして下さい。言論の自由は
全ての者に等しく与えられる権利ですが、他の人の権利を侵害するような
言論は、“自由”ではなく“自分勝手”であり、厳につつしまなければな
りません。
4 情報を発信する場所は適切か。
例えば、記事の内容とは無関係なニュースグループへの記事の投稿は、
他の人にとって、単なる“ゴミ”であり、迷惑です。
また、特定の趣味,地域,その他カテゴリーについて論ずるためのメー
リングリストなどに対し、その趣味,地域その他カテゴリーに無関係なメ
ールを流すのも、迷惑です。
5 不必要に感情的になっていないか。
情報発信のために書いた文章を、すぐに発信せず、しばらく時間を置い
てから読み直してみて下さい。ひょっとすると、感情にまかせて、不適切
な、あるいは、正確でない文を書いてしまっているのを、発見できるかも
知れません。
ネットワークは、喧嘩をするための場ではありません。あなたの意見が
受け入れられなかったとしても、相手を責めるのではなく、まず、相手の
反論について、よく検討し、客観的に見て正しいということが認められれ
ば、あなたの意見は取り下げられるべきです。また、もし、客観的に見て
正しくないのであれば、その根拠を明白にしたうえで指摘してあげましょ
う。根拠を示さずに「あなたは間違っている」と言い張るだけでは、話に
なりません。