〜 1997年2月15日 船舶旅行日記 〜
目次
1 久里浜へ
2 東京湾フェリー
3 鋸山
4 木更津へ
5 マリンエキスプレス
6 帰路
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■■■■■■■■■■■■■■ 1 久里浜へ ■■■■■■■■■■■■■■
2月15日7時45分、曇。一日中、こんな天気なのだろうか。メインカメ
ラOM10とサブカメラFM2を抱え、アパートを出た。
天気予報によると、夜には雨になるそうである。傘は持っていない。
8時10分、戸塚駅に到着。
戸塚発8時30分。モハ112−1221:横フナ。
土曜日だから、通勤,通学の人々が多い。
大船。遊園地まで走っていたモノレールの残骸が残っている。私が横浜市へ
来た時には、駅が残っていたが、今では、コンクリートのレールだけが、寂し
く宙に浮いている。
そして、観音様。聚楽園の大仏様を思い出したりする。
鎌倉。ここで、通勤,通学ラッシュは完了。
逗子。前につけられていた4両の付属編成を切り離し、11両の基本編成の
みになる。
付属編成の車庫を右に見て、京浜急行逗子線に合流する車両輸送用の線路が
分岐し、逗子線をくぐる。
田浦。トンネルとトンネルに挟まれた駅。ホームは10両分しかない。11
両編成の電車は、下りも上りも、先頭の1両はトンネルの中で停車。
短かいトンネルをいくつか抜け、横須賀。軍港の街。
久里浜着9時13分。
急ぐわけではないが、他にすることもなく、バスを待つ。
京浜急行久里浜線。三崎口行きの特急が到着。
バスが来た。とりあえず、いちばん前の座席を確保。9時17分
街を抜け、運河のほとりを走る。運河の向こうは、陸自の久里浜駐屯地。そ
して、海岸へ出る。
港に到着。バス停の名称が“東京湾フェリー”である。9時26分。
次の出港は10時。乗船券を買い、ただ待つ。
サブカメラFM2の試運転のため、フィルムを装填する。
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■■■■■■■■■■■■ 2 東京湾フェリー ■■■■■■■■■■■■
“しらはま丸”。2614総t。全長79.09m。
金谷から到着した船に乗り込む。座席は確保しない。
船内を歩き回る。1階は車両甲板。2階は2等客室と小型車用車両甲板。3
階は2等客室と売店と甲板。4階は操舵室と甲板。
最上層4階の遊歩甲板に立つ。港の中は、寒くはない。
10時1分、出帆。港を出ると、強くはないが風があり、ちょっと寒い。
10時12分、金谷から来た“くりはま丸”と、すれちがう。航路は右側通
行だから、左をゆっくりと通過して行く。
釣り船が出ている。波は高くない。しかし、依然として、曇。
船内では、観光案内放送が流れている。しかし、全く聞かない。
10時29分、“かなや丸”と、すれ違う。
最上層の甲板では、寒いのに、10人くらいが船旅を楽しんでいる。
10時35分、金谷港に入る。10時41分、接岸完了。
“しらはま丸”は、すぐに、久里浜へ向かう人と自動車を飲み込む。金谷へ
向かう船は、車両甲板はほぼ満載の状態であったが、久里浜へ向かう船は、1
階の車両甲板の3分の2程度が埋まっただけである。
10時56分、出帆した。
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■■■■■■■■■■■■■■■ 3 鋸山 ■■■■■■■■■■■■■■■
くどいようであるが、急がないので、鋸山へ行ってみる。
“内房フラワーハウス”を右に見て、“鋸山ロープウェー”の乗り場まで歩
く。団体を満載した箱を見送り、ガイド1名と乗客3名の身軽な箱に乗る。
海を見おろす鋸山。内房線を特急列車が走る。海の上では“さんふらわあ”
がすれ違う。
雲の中に富士山が見える。PLフィルターをつけて撮影したが、たぶん、あ
の状態では、何も写っていないであろう。
“鋸山山頂 標高329m”という看板に向かって、セルフターマーの試験。
「川崎−木更津間のフェリーの割引券」という張り紙を見つけ、聞いてみた
ところ、自動車の運賃が半額になるものだということ。それでは用はない。
下山。浜金谷駅まで歩く。
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■■■■■■■■■■■■■■ 4 木更津へ ■■■■■■■■■■■■■■
駅では、TV東京のカメラが、運賃表や発車時刻表を撮影している。何かあ
ったのだろうか。そうか、ダイヤ改正が近いからか。
上りの特急が通過。
千葉行きの普通列車が到着。モハ113−1012:千マリ。
13時52分に到着した列車は、13時58分にやっと発車した。単線では
あるが、交換列車はいない。
急に眠くなってきた。そう言えば、今朝は、4時30分に目を覚ましてしま
ったのであった。
木更津着14時32分。港までバスで1区ということなので、ゆっくり歩く
ことにした。
意外に長い。15分くらいかかったであろうか。
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■■■■■■■■■■■ 5 マリンエキスプレス ■■■■■■■■■■■
次の出港は15時5分。しかし、この便は見送ることにした。
川崎行きの“オリオン”を見送ってから気がついた。その次は16時。ま、
いいや。しばらく、港の周りを歩こう。
乗船券を買い、港の先へ歩く。港の入口に、“中の島”という島があり、そ
の島へ渡る“中の島大橋”は、下を船が通るため、背の高い角型ループ橋とな
っている。自動車は通れない。
木更津駅から“フェリー入口”までは、バスで1区なのだが、“フェリー入
口”から港までは、けっこう長く、バスに乗る人はそれほど多くないのであろ
う。そのためか、客を待つタクシーが多い。
やっと、川崎から“オーロラ”が到着。やはり、座席には用はない。
1階は車両甲板。2階は2等客室と甲板。3階は操舵室と甲板。久里浜−金
谷の船に比べ、小さい。
16時、出帆。港を出てしばらくの間、左側の工業地帯と右側の長い防波堤
の間を進む。
防波堤では、釣り人が、迎えの船に乗り込んでいる。
やっと、長い防波堤を抜け出したのが、16時17分である。
16時22分、川崎から来た“オアシス”とすれ違う。
貨物船や浚渫船が行き交う。
右側遠くに、長い橋が見える。建設中の東京湾横断道路。橋の先端の人工島
で海底に潜り、川崎市浮島へ行く。この道路が開通すると、今乗っているフェ
リーは廃止となる。私としては、道路より船を残してほしいのであるが。
頭上を、飛行機が旋回する。海面には、白い帽子白いシャツ白い服の水兵た
ちが佇む。
左側遠くに、ランドマークタワーが、蜃気楼のように浮かんでいる。そして、
ベイブリッジのフラッシュも見える。
夕陽を背にして、緑色の船体の大型貨物船が横たわる。
おなじみの、東扇島が、はっきり見えてきた。16時44分、木更津港で見
送った“オリオン”とすれ違う。
飛行機が、次々と、まっすぐこちらへ向かって離陸する。落ちてくるなよ。
川崎浮島港。日向へ行く大きなフェリー“フェニックス エキスプレス”の
横を通り、17時2分、接岸完了。
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■■■■■■■■■■■■■■■ 6 帰路 ■■■■■■■■■■■■■■■
川崎駅行きのバスに乗り込む。
このバスは、工業地帯を通るので、けっこう混雑する。
神奈川臨海鉄道の末広町駅では、DD55というディーゼル機関車が、タン
ク車の入れ換えをしている。
川崎貨物ターミナル(塩浜操車場)の先端をかすめ、川崎の街が見える頃に
は、暗くなってきた。
“川崎劇場”の前を通り、17時48分、川崎駅に到着。
しばらく地下街を歩いた後、東海道本線のホームへ行く。
川崎発18時9分。モハ210−1:東チタ。
もう、外は、街の灯のみの世界。
戸塚着18時26分。ゆっくり歩く。
18時58分。幸い、雨は降らなかった。
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