− 1998年2月14日〜15日 宴会旅行日記 −
目次
プロローグ 旅立ち
1 東海道本線(1)
2 東海道本線(2)
3 東海道本線(3)
4 東海道本線(4)
ひと休み ハイテクセガ
5 名古屋駅
6 寝台特急〔あさかぜ〕(1)
7 寝台特急〔あさかぜ〕(2)
8 門司港
9 500系〔のぞみ〕
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■■■■■■■■■■■■ プロローグ 旅立ち ■■■■■■■■■■■■
2月14日、10時32分。部屋を出た。荷物は、普段より少なくしたつも
りだった。
10時36分。戸塚駅へ向かうバスに乗り込んだ。
10時46分。戸塚一丁目に到着。この区間は、朝の渋滞時間には、30分
を超えるのは当り前で、1時間に及ぶこともある。
目の前の踏切を、115系電車の上り回送列車が駆ける。
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■■■■■■■■■■■■ 1 東海道本線(1) ■■■■■■■■■■■■
戸塚発10時50分。773M。モハ112−289:横コツ。
ロングシート車で、その7割くらいが埋まっている。
上りの寝台特急とすれ違う。長崎,佐世保からの長旅の終盤にさしかかった
〔さくら〕である。
左から、根岸線が寄り添ってきて、大船に到着。隣のホームの向こう側に停
まっている253系電車の短い編成を通り過ぎて停車。
座席の7割くらいが空いてしまった。
さきほどの253系が、ゆっくり、横まできて、再び停車。
上りの普通列車は混んでいる。
発車。横須賀線と、大船電車区へのレールが、左へ去っていく。
右側には、草が生えた空き地。昔から空き地だったわけではない。その空き
地が“湘南貨物駅”と称される時代があった。
藤沢。乗客は、座席の2割くらいを占めるほどになった。
右側に、205系500番台電車の群れとDE11 2000番台機関車を
見て、茅ケ崎。
平塚着11時14分。
185系電車の上り〔踊り子〕が通過する。
64kmの距離標の前で、下り普通列車を1本見送る。その後の快速に乗る
つもりだったのだが、失敗だった。
215系電車の〔アクティー〕は、2階建ての上も下も満員で到着。これも
見送った。
平塚発11時40分。525M。モハ113−2117:横コツ。
左に海が見え、国府津。山は霞の向こうに隠れている。
小田原着12時3分。
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■■■■■■■■■■■■ 2 東海道本線(2) ■■■■■■■■■■■■
沼津行きの下り普通列車が到着。後ろの方で待っていたのであるが、後ろに
連結されている付属編成の行先表示が“熱海”となっているのを見て、あわて
て前方へ移動。
小田原発12時10分。335M。クハ211−2007:東チタ。
根府川を過ぎると、撮影ポイントとして有名な橋。風が強く、徐行の指令が
出ている。30km/h程度で、そろりそろり。橋の上で、和式客車とすれ違
う。
橋を渡りきると、すぐにトンネルに入り、速度が上がった。
真鶴。隣の車両に移る。サハ211−2007:東チタ。
海側のロングシートを占領し、海を見る。兎が跳ねている。やはり、風が強
いようだ。
湯河原。向かいに、251系電車の上り〔スーパービュー踊り子〕。
熱海。付属編成を切り離している間に、“小鯵押寿司”を買う。
席へ戻ると、占領していたはずのロングシートに、女性の3人組。ブライン
ドを下ろしてしまった。しかたがない。端の戸袋窓に張り付く。
丹那トンネルに入った。女性の3人組は、少し開いている車端部の窓からな
だれ込む騒音に負けない声で喋る。
さんざん喋った揚げ句、ブラインドを上げずに、三島で降りていった。そう
言えば、彼女たちの会話の中に“修善寺”という語が聞こえていた。
沼津着12時57分。
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■■■■■■■■■■■■ 3 東海道本線(3) ■■■■■■■■■■■■
わずか2分で、跨線橋を渡り、隣のホームへ。
沼津発12時59分。763M。クモハ211−5613:静シス。
アリバイ工作のため、由比で降りる予定だった。
由比着13時30分。
ホームで写真撮影を行なう予定であったが、電池切れ。あわてて途中下車し、
電池を売っている店を探したが、ボタン電池がありそうな店は、駅の周辺には
なかった。
かろうじて、駅名標を1カットだけ撮影し、予定より大幅に遅い下り普通列
車に乗車した。
由比発14時10分。451M。モハ113−649:静シス。
今日初めてのセミクロスシート車は、座席がほぼ埋まる程度に混んでいる。
乗降口脇のロングシート部を占領。
上りの甲種車両輸送列車が、東静岡を発車する。
静岡を発車したところで、熱海で買った“小鯵押寿司”を開く。
「越すに越されぬ」大井川を通過。
駅弁を食べ終え、窓の外に目を戻すと、林立する丸い柱のてっぺんで、プロ
ペラが風を受けて回っている、茶所の風景。
このプロペラが本来の“仕事”をするのは、早朝だけ。風を受けて回ってい
る姿を見ると、風力発電に使えないかなどと、ちょっと不真面目に考える。
金谷。残念ながら、蒸気機関車の姿は見えない。もっとも、特に蒸気機関車
が好きなわけではない。
浜松着15時41分。
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■■■■■■■■■■■■ 4 東海道本線(4) ■■■■■■■■■■■■
写真機の電池のトラブルのおかげで、時間を使い果たしており、途中下車は
一切できなくなっていた。そのまま乗り継ぎ。
転換クロスシートの117系電車の車内では、申し合わせたように、クロス
シート1列を1人ずつが占領している。空いている列を占領できた。
浜松発15時45分。3135M。クハ116−207:海カキ。
舞阪を過ぎると、浜名湖が見え、弁天島。
豊橋。もちろん、下車する暇はない。
車内改札。後ろの席のオヤジが「金山まで」と言って、乗車券を買っている。
浜松を発車してから、何度も車掌が通っているというのに。なぜ、こういう輩
から増運賃を取らないのか。
浜松発車直後から、「本日は、三河塩津に臨時停車します」という車内放送
が流れていたので、ある程度、予想はついていたのであるが、三河塩津では、
やはり、独特の雰囲気を持つ人々が乗り込み、通路まで満員になった。
岡崎で、3分の2くらいが降りた。愛環の高蔵寺行き電車が停まっている。
矢作川を越え、刈谷。左に、昔の“工場”のような鋸屋根。
いつ降り始めたのか、雨。
右から貨物線が、頭上を越え、左から武豊線が、やはり頭上を越え、大府。
キハ48型気動車の2両編成が武豊への発車時刻を待っている。
金山着17時16分。
自動改札対応の乗車券だったので、試しに、自動改札機に突っ込んでみた。
ドアは閉じられた。
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■■■■■■■■■■■ ひと休み ハイテクセガ ■■■■■■■■■■■
おなじみのゲーム屋に入って右側に、“Get Bass”という魚釣りの
ゲームが置かれている。本物の魚釣りで、水中のストラクチャやラインテンシ
ョンが即座にわかったら、さぞかし、便利なことだろう。
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■■■■■■■■■■■■■■ 5 名古屋駅 ■■■■■■■■■■■■■■
リミットより、かなり早い列車に、乗ることができた。
金山発23時8分。192F。クハ211−5004:海シン。
名古屋着23時11分。
時間に余裕ができたが、酔っているし、途中下車して夜の駅周辺を歩き回る
気にもならないので、6番ホームのベンチに座る。
11番線に“臨時”と表示された381系電車が停車している。23時15
分に、中央本線の下り列車として発車した。
〔シュプール〕かと思い、時刻表を開いてみる。確かに、23時15分に発
車する〔シュプールユーロ赤倉・志賀〕という列車が設定されているが、その
列車は“ユーロライナー”と呼ばれる12系改造客車で運転されるばずである
し、2月14日は運転期日に入っていない。
2月6日〜21日に運転される急行〔妙高・赤倉〕という臨時列車が、23
時15分に名古屋を発車することが、わかった。運転期日から察するに、オリ
ンピックに対応する臨時列車であろう。
私は、オリンピックには興味はない。今回は、信州方面へは行かないことに
していた。
コンテナ貨物列車の後、23時21分に、〔出雲1号〕が到着。ゆかたにス
リッパで、売店に駆け寄る客。車内放送などを聞いていないのか。
23時25分に、山陰方面へ発車。思えば、以前、この列車に乗った日は、
台風が襲いかかっていた。
23時28分。大垣行き普通列車が到着。リミットとしていた列車である。
乗り換えの手間を考えると、金山から、この列車に乗っていた方が、よかった
わけである。
乗降口に行列ができる程度に、乗る客はいたが、先刻から騒いでいる、酔っ
ぱらいのオヤジたちは、乗らなかった。まいったな。車内で二次会でもされた
ら、睡眠不足が保証されてしまう。
普通列車は、23時30分に発車した。
23時34分。10番線に383系電車の〔ちくま〕が到着。電車になって
からも、名古屋では、長時間停車である。
23時35分。今度は、11番線に上りの“臨時”381系電車が到着。こ
れは、〔妙高・赤倉〕と同じ期日に運転される急行〔つがいけ〕の車両が、回
送として到着したのであろう。
残念ながら、1分の差で、〔つがいけ〕が発車する姿を見ることはできない。
また、コンテナ貨物列車を見送った後、3番線に、373系電車の上り〔ム
ーンライトながら〕が到着。
そして、23時40分。下り〔あさかぜ〕が到着。
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■■■■■■■■■ 6 寝台特急〔あさかぜ〕(1) ■■■■■■■■■
幸い、酔っぱらいのオヤジたちは、別の車両に乗り込んだ。
名古屋発23時46分。7レ。オハネ25 188:広セキ。
車内改札を待って、あとは眠るしかないのであるが、なかなか来ない。
10分待って、やっと車掌の巡回。名古屋から乗車した客は、けっこう多か
ったようである。
上段は、全て空いているようだ。向かいの客は、既に、カーテンを閉ざして
眠っている。
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■■■■■■■■■ 7 寝台特急〔あさかぜ〕(2) ■■■■■■■■■
2月15日。
6時間ほど眠ったであろうか。
向かいの客は、広島で降りた。
ひさしぶりの、瀬戸内海の風景。
下関着9時54分。
名古屋から乗ってきた列車が、回送としてホームを去るのを見送った後、改
札外へ出た。けっこう長い旅程なのに、わずか3回目の途中下車。
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■■■■■■■■■■■■■■ 8 門司港 ■■■■■■■■■■■■■■
曇。“ふくめし”を買い、再びホームへ。
下関発10時22分。5537M。モハ422−8:分オイ。
思えば、初めて、在来線の関門トンネルを通るわけであるが、もちろん、ト
ンネル内から海が見えるわけではないので、実感はない。やはり、海は、船で
越えるべきであろう。
門司着10時28分。
すぐに、鹿児島本線の上り列車に乗り換え。初めて見る、また、初めて乗る
813系電車は、転換クロスシート。
門司発10時30分。3130M。クモハ813−114:本ミフ。
門司港着10時37分。
一度見ておきたかった古い駅に、とうとう降り立った。
ところが、金山で買った電池を入れても、写真機の調子がよくない。門司港
駅の周囲にも、ボタン電池は見つからない。あきらめて、港へ出て、関門橋を
眺めながら“ふくめし”を食べる。
ま、いいや。もう一度訪れればよい。再び、古い建物の中の改札口を通る。
門司港発11時41分。4333M。クモハ813−4:本ミフ。
晴れてきた。
小倉着11時54分。改札内を歩き回る。
気を引く駅弁がなかったので、立ち食いそばで昼食。“ふくめし”は、あく
まで朝食である。
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■■■■■■■■■■■ 9 500系〔のぞみ〕 ■■■■■■■■■■■
30分前には、新幹線ホームへ上がった。
小倉発12時52分。18A。526−13:幹ハカ。
通路側の席で、ひたすら本を読む。新幹線の列車からの風景は、あまりおも
しろくない。新関門トンネルも、在来線の関門トンネルより、はるかに長いは
ずであるが、あっという間である。
博多から乗っていた、隣の席の若い女性は、新大阪で降りた。代わりに、中
年の女性が乗ってきた。
本に飽きたら、眠るしかない。前日の夜、35分間滞在したはずの名古屋駅
にも、当然、停車したはずなのであるが、よくおぼえていない。
東京着17時24分。
渋谷での宴会を控え、山手線外回りのホームへ急いだ。
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