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     − 1999年8月28日,31日 鉄道旅行日記 −

 目次

   1 戸塚駅

   2 沼津へ

   3 静岡へ

   4 豊橋へ

   5 名古屋へ

   6 米原へ

   7 向日町へ

   8 近江八幡へ

   9 再び米原へ

  10 大垣へ

  11 鶴舞へ

  12 再び豊橋へ

  13 新幹線

  14 熱海へ

  15 帰着

戻る

■■■■■■■■■■■■■■ 1 戸塚駅 ■■■■■■■■■■■■■■

 8月28日、土曜日。3時30分に、目覚まし時計に起こされた。

 4時32分に出発。全面的に曇りであるが、暑い。早足で歩き、4時56分
に戸塚駅に到着。

 また訂正してもらうようなことがないよう、一応、8月19日に富山で誤入
鋏があったことを説明し、“青春18きっぷ”に日付を記入してもらう。改札
スタンプが「特急(新幹線含む)急行列車及び自動車線を除く」の表示に重ね
て押されたため、日付が読みづらい。ま、よく見れば読めないことはない。

 EF66の100番台が牽く上り貨物列車。そして、EF210“桃太郎”
が牽く上り貨物列車。貨物列車は、夜中も忙しい。

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■■■■■■■■■■■■■■ 2 沼津へ ■■■■■■■■■■■■■■

 戸塚発5時5分。321M。クハ111−2069:横コツ。

 いつものように、横須賀線のE217系と並んで発車。大船にもほぼ同時刻
に着く。明るくなってきた。発車はこちらの方が先。「車内での携帯電話のご
使用はご遠慮下さい」という車内放送。もちろん、車内は混雑してはいない。

 茅ヶ崎の基地の片隅で、DE11 1901が眠っている。

 茅ヶ崎。ボックス席にいた男が、突然、降り、反対側の上り列車に乗り込ん
だ。朝帰りの寝過ごしか。

 相模川を渡り、平塚。停車時間が長い。運転士が交代するのである。

 相模貨物を通過。DE11の2000番台が、1両ポツンと眠っている。ま
だ、稼働していない。

 国府津。新塗色、湘南色の変形の185系電車が停まっている。

 何だか停車時間が長い。発車した後、「急病のお客様がいらっしゃいました
ので、遅れて発車いたしました」とのこと。先頭車では、何が起こったのか、
まるっきりわからない。

 酒匂川を渡り、小田原。〔あずさ〕用の189系が停まっている。まだ、売
店は営業していない。腹がへった。

 トンネルを抜けると、3軌条の線路が右へ分かれていく。

 早川。小田原発着の列車の留置線となっている。

 海辺へ出た。霧が出ているが、水平線がはっきりと見える。高校生くらいの
女のコたちが「海だ!」などと騒いでいる。

 根府川。小雨が降っている。

 熱海。運転士が交代し、客室に2人の乗務員が乗り込む。

 “キラメッセぬまづ”という看板が立つ建物。何の施設だろうか。

 沼津着6時33分。

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■■■■■■■■■■■■■■ 3 静岡へ ■■■■■■■■■■■■■■

 今日は、静岡行きに乗ってみる。

 沼津発6時41分。735F。クハ111−2034:静シス。

 東の空、雲の向こうに、まぶしくない太陽が見える。

 吉原。岳南鉄道のED40が眠る。右に見える工場の手前の水路でボラが跳
ねる。岳南鉄道が右へ分かれる。

 チップの山を見て、富士。ワム80000とコンテナがたくさん置かれてい
る。蒲原。向かいの線をDE10の単行が通る。

 由比。隣の車両に移る。クハ111−92:静シス。車内に備え付けられた
消火器には大垣電車区の名前が。7月から8月の間に配置転換があったのか。

 清水。客が大勢乗り、座席の半分くらいが埋まる。

 東静岡。新幹線の912が朽ち果てている。

 静岡着7時36分。

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■■■■■■■■■■■■■■ 4 豊橋へ ■■■■■■■■■■■■■■

 売店は営業していない。そのまま乗り継ぎ。

 静岡発7時42分。121F。モハ210−5055:静シス。

 島田着8時12分。

 ここで、いつもの旅程に戻る。

 島田発8時20分。2723M。クハ111−2005:静シス。

 けっこう混んでいる。座席は、島田で空いたところを確保した。

 大井川を渡り、金谷。大井川鉄道の駅には、近鉄の電車が停まっている。晴
れてきた。雲は残っているものの、陽射しは強い。

 袋井。座席は、ほぼ埋まった。

 浜松着9時2分。

 いつものように、急いで乗り継ぎ。

 浜松発9時5分。541M。モハ210−5026:海カキ。

 いつものように、全ロングシートの座席は、ほとんど埋まっている。でも、
なんとか、座ることができた。外は暑そう。

 浜名湖が見え、左に赤い鳥居。弁天島。

 豊橋着9時38分。

 ここでも、急いで乗り継ぎ。

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■■■■■■■■■■■■■■ 5 名古屋へ ■■■■■■■■■■■■■■

 飯田線の〔トロッコファミリー号〕が、発車時刻を待っている。茶色塗装の
EF58 122が“オハフ17”と称する客車×2両とスハフ12×2両の
編成を牽く。

 豊橋発9時45分。1127M。クハ312−9:海カキ。

 “パノラマSuper”を追いかける。豊川を渡るところで追いつき、追い
越した。

 蜜柑畑と住宅。海が見えた。トンネルを抜けると、三谷温泉の街。そして、
蒲郡の街。左の丘の上に蒲郡プリンスホテル。

 蒲郡。今日は、競艇の客はいない。

 三ヶ根を過ぎ、汽笛を鳴らしながら減速。何かあったのかと思ったら、工事
中で、“50”の臨時信号機。

 岡崎着10時5分。

 混んでいるので、普通列車に乗り換える。

 岡崎発10時10分。1441F。サハ311−4:海カキ。

 1両に客は3人。

 西岡崎。小さい駅であるが、乗る人が多い。

 刈谷。快速が追い抜く。

 大府。塩尻ほどの規模はないが、ホームに葡萄の棚。武豊線のキハ75が停
まっている。

 共和を過ぎて、間もなく、名四国道をくぐるあたりで名古屋市に入る。そし
て、右側に、道路を隔てて新幹線が並び、その道路が新幹線をくぐって向こう
へ。笠寺を過ぎると、新幹線が頭上を越え、南方貨物線とともに左へ去る。

 そして、左右から名鉄が現れ、熱田。荷物ホームの線に、“○”に“訓”と
書かれた赤旗を立てた311系電車。制服の乗務員が大勢乗っている。

 尾頭橋。WINSの客が多い。

 再び寄り添ってくる新幹線の向こうに、外野席を切り取られたナゴヤ球場を
見て、笹島駅跡の脇を通過。

 名古屋着10時58分。

              − つづく −

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■■■■■■■■■■■■■■ 6 米原へ ■■■■■■■■■■■■■■

 5,6番ホームのきしめんの朝食。117系の上り快速列車は混んでいる。
下り普通列車も、けっこう混んでいる。

 名古屋発11時23分。3123M。クハ117−24:海カキ。

 尾張一宮。臨時の“大垣夜行”の167系が休んでいる。

 関ヶ原あたりから、山道に入る。伊吹山スキー場では、パラグライダーが舞
っている。

 近江長岡。ボンネット型の〔しらさぎ〕が通過する。

 醒ヶ井。左側、名神高速道路の向こうに、肌をむき出しにした山。石切場ら
しい。

 平地に移る。下り線と上り線が分かれ、右から北陸本線が寄り添ってくる。
C56が煙を吐いて休んでいる。

 米原着12時30分。

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■■■■■■■■■■■■■■ 7 向日町へ ■■■■■■■■■■■■■■

 “元祖鱒寿し”を買ってホームへ下りると、DD51に牽かれた12系客車
が入ってきた。〔SL北びわこ〕の車両である。DD51が切り離され、先刻
のC56が連結される・・・はずなのであるが、残念ながら、連結される前に
米原駅を後にしなければならない。

 米原発12時51分。3331M。サハ220−55:神ホシ。

 間もなく、琵琶湖が見えてきた。しかし、曇っているので、はっきりとは見
えない。

 彦根。吊り掛け電車の音が聞こえる。近江鉄道では健在である。“元祖鱒寿
し”を開く。

 左から草津線が寄り添い、草津。座席は全て埋まった。

 琵琶湖から流れ出る瀬田川を渡り、石山。長いトンネルを抜け、湖西線と合
流し、山科。またトンネルを抜け、ボンネット型の〔雷鳥〕とすれ違う。

 京都着13時44分。

 ひさしぶりの、青色の201系を見て、乗り継ぎ。

 京都発13時56分。775T。クハ221−36:神ホシ。

 向日町着14時3分。

 ここから戻ることにした。ホームでセルフターマーを使って撮影。青帯を巻
いた205系。ちょっと前の京浜東北線だ。

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■■■■■■■■■■■■■ 8 近江八幡へ ■■■■■■■■■■■■■

 向日町発14時12分。762T。クモハ221−53:神ホシ。

 新聞を満載している。

 梅小路の扇形機関庫を見て、再び京都へ。

 京都着14時18分。

 すぐに乗り継ぎ。

 京都発14時27分。1540M。クハ117−103:大ミハ。

 湖西線の列車である。次の駅で降りなければならない。117系の6両編成
で、2号車と3号車だけ、帯が緑色である。

 山科着14時32分。

 またまた、すぐに乗り継ぎ。

 山科発14時35分。3332M。モハ223−1006:神ホシ。

 満席である。

 京都駅のホームに“デジタルキヨスク”と称する機械があった。何かを販売
する機械のようであるが、まだ、営業していない。9月1日から営業するらし
い。その謎が、この列車の車内の広告によって解かれた。モバイル端末で使用
するRAMカードに、ニュース,時刻表,その他ソフトなどを有料で書き込む
機械らしい。

 大津を過ぎ、琵琶湖を垣間見る。そして、石山を過ぎ、再び瀬田川を渡る。

 往路でも見かけたのだが、沿線に、写真機を構える人が多い。〔SL北びわ
こ〕は、こちらへは来ない。何が走るのか。

 草津。わりと大勢が降り、わりと大勢が乗った。ホームにも、写真機を構え
る人が多い。

 車内に下呂温泉の旅館の広告があるのを発見した。

 近江八幡着15時2分。

 何を思ったのか、降りてみた。西の空は曇っている。しかし、暑い。東オク
の14系“スーパーエクスプレスレインボー”の下り列車が通過。

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■■■■■■■■■■■■■ 9 再び米原へ ■■■■■■■■■■■■■

 近江八幡発15時32分。3336M。モハ222−2003:神ホシ。

 外は晴れてきた。

 ところで、223系は、基本的に、窓を開けることができない。1両に8箇
所だけ、“非常用”の開閉できる窓がある。もちろん、普段は、開けることは
できないし、開ける人もいない。

 彦根。近江鉄道の古い電気機関車がたくさんある。

 左の真横からの西日がきつい。やがて、雲に隠れた。

 刈り取りが終わった田圃で、十数羽の白鷺がたたずむ。

 キハ181のような顔に〔しらさぎ〕のマークを入れた貫通型489系先頭
車を見て、米原へ戻ってきた。

 米原着15時51分。

 近江鉄道の黄色に灰色帯の電車が着いた。

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■■■■■■■■■■■■■■ 10 大垣へ ■■■■■■■■■■■■■■

 米原発16時5分。8150M。サハ311−9:海カキ。

 〔加越〕の向こうに12系客車が見える。〔SL北びわこ〕の車両である。
そして、琵琶湖と別れ、山へ向かう。客は1両に2人だけ。

 道路に“米原町”の標識。米原を出た東海道本線は、一旦、米原町を出て、
北陸自動車道をくぐるあたりで、再び米原町へ入るのである。

 養鱒場から流れる川。野生化したニジマスがいるかな。

 1本前の快速は満席で米原を発車したのに、臨時〔ナイスホリデー近江路〕
は空気ばかりを運ぶ。

 近江長岡の手前右側でも、切り崩される山が見える。近江長岡で特急列車の
通過を待つ。石灰鉱山への引き込み線は、切り離されている。白く塗られたワ
ム80000が2両、取り残されたように置かれている。雨が降ってきた。

 左に新幹線が見えてくる。300系が東へ走る。

 山の中へ。関ヶ原を過ぎると、垂井線が左に分かれる。そして、下り坂を一
気に下りる。垂井線は、左に見える街の向こうを通っている。大垣の手前で合
流する。

 大垣で一気に座席が埋まった。ここで、定期列車の1150Mとなる。

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■■■■■■■■■■■■■■ 11 鶴舞へ ■■■■■■■■■■■■■■

 樽見鉄道が左へ分かれ、揖斐川を渡る。そして、長良川。コンテナセンター
を右に見て、西岐阜を通過。左にいくつかの山を見る。最も高く見える山の頂
に、城が見える。

 岐阜を過ぎ、右に厩舎を見た後、木曽川を渡る。住宅地の中に木曽川駅。右
から名鉄が近づき、並ぶ。名鉄のみの小さな駅を2つ経て、揃って高架へ上が
り、尾張一宮。167系は、同じところで休んでいる。

 名鉄が右へ去り、しばらく走った後、地面へ下りる。左に広大な空き地が見
えてくる。そして、機関区。電気機関車やディーゼル機関車がたくさん置かれ
ている。

 貨物の稲沢駅を過ぎ、線路別の複々線の形になる。

 東名阪道をくぐると、右から新幹線が近づく。左にビール工場。五条川信号
場を通過。貨物の稲沢線は頭上を越えて右側へ。枇杷島を過ぎ、庄内川を渡る
と、新幹線に基地からの単線が合流する。左から名鉄が近づく。

 名古屋。セントラルタワーズの下の1番線に到着。ホームの先端に、写真機
を構える人が2人。

 金山着17時21分。

 中央本線のホームへ移動。

 金山発17時23分。3737F。サハ211−5020:海シン。

 鶴舞着17時25分。

 いつものように地下鉄へ。

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■■■■■■■■■■■■■ 12 再び豊橋へ ■■■■■■■■■■■■■

 8月31日、火曜日。これまた、いつものように、地下鉄から乗り換え。

 鶴舞発18時44分。168M。モハ211−5020:海シン。

 ひょっとして、3日前に乗った列車と同じ編成か。

 金山着18時46分。

 通勤ラッシュに紛れ込んでしまった。今日は平日だった。

 金山発18時51分。1156M。クハ312−90:海カキ。

 満員。座席は確保できない。通勤ラッシュなら、理屈から言って、客は減っ
ていくはずである。ところが、そう簡単には減らない。座れない。刈谷まで来
て、やっと、3分の1くらいが降りた。どさくさに紛れて、座席を確保した。
やっと、窓の外を見ることができるようになった。しかし、街の灯以外は真っ
暗である。

 岡崎で、ほとんどの立ち客が降りた。蒲郡まで来て、やっと、空席ができ始
めた。車掌が通りかかる。浜松−静岡の新幹線特定特急券を作ってもらう。

 豊橋着19時37分。

 ここで、豊橋−浜松の新幹線特定特急券を買い、新幹線のホームへ入る。な
ぜ、豊橋−静岡の新幹線自由席特急券を買わないのか。特定特急券2枚の方が
自由席特急券1枚より安いのである。もちろん、余計な手間がかかるうえに収
入は少ないのであるから、JR東海にとっては、イヤな客の見本であろう。

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■■■■■■■■■■■■■■ 13 新幹線 ■■■■■■■■■■■■■■

 豊橋発19時50分。432A。125−8:幹トニ。

 発車直後に巡回してきた車内販売で、コーヒーを求める。平日の新幹線はす
いている。もっとも、〔こだま〕だからかも知れない。

 巨人対中日戦は、2回表、0対0。昨日は、1回裏には3点を取られていた
中日。今日は、どうなるだろうか。

 浜松。〔のぞみ〕や〔ひかり〕の追い抜きはない。

 窓の外には海が見える。

 掛川。〔ひかり〕と〔のぞみ〕が追い抜く。後でわかったことであるが、掛
川で降りても、戸塚までの普通列車の最終ラインに間に合っていた。特急料金
を節約することができていたのである。ま、いいや。

 静岡着20時39分。

 中間改札の係員に、2枚の特定特急券を渡した。もちろん、特に何も言わな
かったが、イヤな客だと思ったことであろう。

 身延線からの特急〔ふじかわ〕が到着。

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■■■■■■■■■■■■■■ 14 熱海へ ■■■■■■■■■■■■■■

 静岡始発の普通列車に乗り込む。1ボックスを占領できるかと思ったが、ど
うやら、座席は半分くらいが埋まりそうである。荷物を棚に上げる。

 〔ふじかわ〕の373系が引き上げていく。

 静岡止まりの上り普通列車が到着したが、乗り継ぎ客はさほど多くはない。

 日記用の鉛筆を床に落とした。不覚にも、全く気付かなかった。向かいに座
った女のコが拾ってくれた。断じて、わざとではない。それにしても、女のコ
に拾わせるなんて、最低だな。

 静岡発20時51分。368M。サハ111−1030:横コツ。

 もちろん、通勤で使っているかも知れない車両である。

 東静岡のコンテナセンターの向こうに“テレビ静岡”の赤い文字が光る塔。

 草薙。降りる人も乗る人も多い。狐ヶ崎駅に列車が停まっている。

 興津を過ぎると、海辺に出る。東名高速道路が、東海道本線と国道1号線を
越え、海側へ。国道1号線の大型トラックが、かなり飛ばしている。

 由比。乗る人はいない。防波堤の切れ目から、桜海老漁の基地の港を垣間見
る。

 富士川を渡る。暗いので、川は見えない。しかし、橋を渡っていることだけ
はわかる。

 身延線の313系を追い越して、富士に到着。

 東田子の浦。白熱灯が煌々とともっているのは、電照菊の温室か。

 原を過ぎる頃には、1ボックスに0〜1人程度になった。

 片浜。下り普通列車は混んでいる。左前方に、半月よりちょっと太めの月。

 沼津。客が入れ替わる。ちょっと増えたか、1ボックスに1人程度となる。

 向かいの線に、品川行きの最終列車が停まっている。

 月が右前方に移った。

 三島。また、客が入れ替わる。

 函南を過ぎ、長いトンネルを抜けると、右に伊東線が寄り添う。来宮駅に、
“品川”という表示の113系が停まっている。

 熱海。乗務員が交代。先刻の“品川”表示の113系が到着。熱海始発の上
り列車になるのか。

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■■■■■■■■■■■■■■ 15 帰着 ■■■■■■■■■■■■■■

 月が、一旦右真横へ行ったと思ったら、また右前方に移動し、湯河原。小さ
な駅だが、温泉場を控えており、乗る人が多い。

 真鶴。月が雲に隠れ、また現われる。雲の向こうの月に照らされ、海の水面
が輝き、根府川。輝く海の向こうに三浦半島の灯。

 西湘バイパスの料金所を見て、〔はやぶさ〕とすれ違い、早川。

 “鈴廣かまぼこ”の青い文字の看板が、宙に浮いている。そして、箱根登山
鉄道の、クラシックな車体に派手なイラストの電車を見て、小田原に到着。

 平塚。ひさびさに、乗る人が多い。座席の6割くらいが埋まる。

 〔サンライズ〕とすれ違う。

 茅ヶ崎。ここでも、大勢が降りて大勢が乗る。

 辻堂。下り列車から降りた人が多い。上り列車から降りる人は少ないようで
ある。首都圏の通勤圏である。そして、藤沢。ここも、ホームに人が多い。下
り列車を待つ人が多いのである。

 右に大船電車区を見て、大船。ここも、人が多い。

 すれ違う〔湘南ライナー〕185系は、前の基本編成が新しい湘南色で、後
ろの付属編成がオリジナル色。

 戸塚着23時11分。

 8月29日に地下鉄が湘南台まで延長された。乗るのは初めてである。

 わずか4分で、中田に着いた。いかに、道路がすいていても、路線バスでは
こうはいかない。

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