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       − 1999年9月4日 鉄道小旅行日記 −

 目次

   1 品川

   2 常磐線,水戸線

   3 日光

   4 東北本線

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■■■■■■■■■■■■■■■ 1 品川 ■■■■■■■■■■■■■■■

 9月4日、土曜日。6時48分に出発。曇り。涼しい。

 戸塚発7時13分。734M。モハ113−2073:横コツ。

 土曜日の東海道本線上り普通列車は、立つ客がぽつりぽつりといるほどに混
んでいる。

 まだ、行き先を決めていなかった。とりあえず、常磐線方面へ行ってみるこ
とにする。

 鶴見。〔成田エクスプレス〕が、新川崎の方へ去っていく。

 品川着7時45分。

 “臨時ホーム”の10番線に、茶色に塗られた千ラシの103系が置かれて
いる。両端に千マリのクハ111が連結された11両編成。そして、東京寄り
には、“スワローエンゼル”、C62の2号機。たぶん、昔、梅小路蒸気機関
車館へ行った際に見ているはずだから、初対面ではない。

 話だけは聞いたことがあった“アニメドリームトレイン1999”である。
8月1日から9月12日までのイベント。

 どうせなら、103系電車などではなく、旧型客車を用意してほしいもので
あるが、ないのだから仕方がない。ご丁寧に、茶色に塗ったわけであるが、窓
枠のゴムの下に、白い汚れが流れているのが目立つ。

 10時30分から18時までの“営業”だから、まだ、締め切られている。
もっとも、アニメに興味があるわけではないので、お金を支払って“乗車”し
てみる気はない。外から眺めてみるだけ。

 ちなみに、料金は、おとな1200円(前売1100円)、こども900円
(前売800円)とのこと。それでも、さぞかし、夏休み期間中は、大勢が集
まったことであろう。

 9,10番ホームには、プレハブの、アニメ関係の売店が、ずらりと並んで
いる。C62の付近は、ホームに虎縞のロープが張られており、一方、11番
ホーム側には、電柱が立っている。C62の撮影には向かない配置である。

 よく見ると、C62とクハ111との間は、連結されておらず、黒く塗られ
た四角い棒が渡されているだけである。もちろん、連結器が違うから、そのま
ま連結することはできない。しかし、電車を牽引して走るわけではないのだか
ら、救援用のアダプタを使って連結してもよさそうなものである。

 一応、パンタグラフは上げられているが、ホームの屋根から、ケーブルが渡
されている。車内の電力は、空調を除き、ホームから供給されているのであろ
う。

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■■■■■■■■■■■■ 2 常磐線,水戸線 ■■■■■■■■■■■■

 ホームで蕎麦を食べた後、京浜東北線の電車に乗り込む。なかなか発車しな
い。「車内点検」との車内放送。山手線の電車に乗るべきだったか。

 品川発8時21分。モハ208−115:東ウラ。

 車両基地。185系や211系の群れの向こうに、オロ14系や485系。
“アニメドリームトレイン1999”の広告が窓に貼られている。

 田町。300系〔ひかり〕が、ゆっくり下っていく。100系〔こだま〕と
併走した後、新橋。“宝塚歌劇”と書かれた大きな劇場の建物。

 東京。いくらかの客が降り、座席が全て埋まっている程度になった。ここか
ら、新幹線の帯が青から緑になる。もっとも、緑の方は、今後、なくなってい
くことになっている。

 左を201系が通り過ぎ、神田を経て、秋葉原。電気街は、まだ、静かであ
る。スケボーをする若者が1人だけ。

 上野着8時39分。

 常磐線ホームへ直行する。ちょうど、415系が到着したところ。客を降ろ
した後、一旦、扉を閉め、車内清掃。車内に取り残された若者が、乗務員室を
通らせてもらって降りていく。

 上野発8時48分。1345M。クハ411−314:水カツ。

 日暮里を過ぎたところで車内改札。相変わらず、曇っている。

 土浦着9時56分。

 ここで、15両編成のうち、前の11両が切り離された。次の列車は、11
両編成のうち、前の4両が切り離された。残った7両編成に乗り込む。

 土浦発10時26分。1349M。モハ414−503:水カツ。

 ロングシート車から車窓を眺める。蓮田の間を走る。ところどころにハスの
花が開いている。

 石岡。ホームに、地元の伝説を描いた大きなモザイク壁画が数枚。関東鉄道
の小さなディーゼルカーが見える。

 友部着11時1分。

 EF81が単行で下っていく。

 友部発11時21分。746M。クハ401−66:水カツ。

 栗の木の果樹園の間を走る。まだ緑色の毬がたくさんついている。

 下館。一気に客が増えた。左右両方向に非電化の単線が分かれる。関東鉄道
と真岡鐵道。

 鬼怒川に鮎を釣る人。

 小山着12時19分。

 急いで乗り換え。

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■■■■■■■■■■■■■■■ 3 日光 ■■■■■■■■■■■■■■■

 小山発12時21分。565M。クハ115−202:東ヤマ。

 シキ600B1やシキ1000などの大物車が集まっている。

 石橋を過ぎると、高架の新幹線の向こうに、宇都宮貨物ターミナル。

 宇都宮着12時53分。

 駅前へ出てみる。駅は2階にあり、駅前の地上のバスターミナルの上に広い
歩道があるという構造。

 宇都宮発13時32分。845M。クハ116−2:東ヤマ。

 日光線はロングシートの107系の2両編成。便所の前だけクロスシートが
1列。左に宇都宮中央卸売市場を見て、東北本線と分かれる。左の道路の向こ
うの塀にイラストがたくさん。

 鶴田。ホームの跨線橋は、明治44年に造られたものであるとのこと。大勢
の高校生が乗る。

 今市。ほとんどの客が降りた。やっと、車窓を眺めることができる。

 田圃の間を走る。そして、針葉樹林。いつの間にか、右側の道路と住宅地の
向こうに東武線。

 日光着14時12分。

 待合室で、宇都宮で買った駅弁を食べた後、東武の日光駅まで歩いてみた。

 JRの日光駅と比べると、どう見ても、東武の駅の方がにぎわっている。も
ちろん、列車の本数も、東武の方が格段に多い。

 駅に向かって右の方に、大きなイチイの木が植えられている。イチイは日光
市の木であるとのこと。また、駅前のロータリーのような広場には、造り物の
滝と“日本一の水”がある。そして、小さな庭園。

 “日光駅前郵便局”はこちらにあるし、みやげ物の店を見る客もこちらの方
が多い。日光金谷ホテルの出店まである。

 街路樹の根元に植えられているマツバボタンが満開。

 JRの日光駅へ戻る。先刻は何も見ずに通り過ぎてしまったが、JRの日光
駅前にもイチイが植えられている。

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■■■■■■■■■■■■■■ 4 東北本線 ■■■■■■■■■■■■■■

 東武に比べ、にぎわいはないとは言うものの、発車時刻が近づくと、改札口
に行列ができた。

 日光発15時20分。852M。クハ106−5:東ヤマ。

 4両編成なので、すいている。下り坂を快調に飛ばす。下野大沢で、輪をか
けてすいてしまう。1両でもよいくらいである。

 宇都宮着16時0分。

 先刻は、駅前へ出てみたが、今度は、急いで乗り換え。

 宇都宮発16時4分。646M。サハ211−3120:東ヤマ。

 日光線は、しばらく並んで走った後、右へ分かれる。西日が射してきた。

 東北本線の211系には、半自動扉のスイッチがついている。普段、通勤に
使っている、東海道本線の211系には、もちろん、ついていない。

 小金井着16時24分。

 時間は短いが、駅前へ出てみた。駅前には、C57の動輪が置かれている。

 小金井発16時34分。2556M。クハ115−484:東ヤマ。

 大宮まで来ると、街の中という感じになってくる。

 荒川を渡る。道路の路面が濡れている。雨が降ったのか。

 赤羽。夕刻の雰囲気。

 池袋着17時59分。

 池袋発18時12分。サハ204−14:東ウラ。

 すっかり日が暮れた。新宿で、どっと客が乗り、通勤電車のようになった。
もっとも、本物の通勤電車では、この4倍くらいは詰め込まれる。渋谷で、ど
っと降りた。外は夜である。日が短くなった。

 品川着18時38分。

 あとは、東海道本線を残すのみとなった。

 品川発18時46分。869M。モハ113−2118:横コツ。

 夜の街を走り抜ける。

 戸塚着19時17分。

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